cases解決事例

企業法務 債権回収

未収金が任意に支払われた事例

事案の概要

スポーツクラブの会員様が4カ月ほど会員費未納の状態となっていることで、ご相談がありました。クラブに確認してもらったところ、当該会員様に対して一度は、未収金の催促をしましたが、その後も支払いはなく、さらに当該会員様は、会費が未納となった後も定期的にクラブを利用していることが分かりました。また、ルールを守って適切に利用してくださっており、クラブのスタッフとのトラブル等もありませんでした。クラブとしては、会費さえ払ってもらえればこのまま利用いただいて全く問題ない会員様ということで、どのような費用請求が適切か悩まれてご相談となりました。

結論

最終的に、当事務所で文案を検討した上で、クラブから改めて書面で未収金の請求をしたところ、当該会員様は、未払いとなっている会費全額、すぐにお支払になりました。色々な行き違いあり、未払いとなっていたにすぎない状況でした。

未収金が発生してしまった場合、できる限り速やかに対応することは非常に重要です。加えて、自分たちから請求をしても支払いがない場合は、専門家に依頼し、専門家より請求すべき案件も多いです。

他方で、今回のように、状況からして、相手方にも何か事情がある可能性があり、且つ基本的に良いお客様である場合には、専門家からの請求にすぐに切り替えるべきか否か非常に悩ましいところです。専門家からの請求を行いますと、関係が終了してしまうリスクがあるためです。

このようなケースでは今回のように、文章内容については、専門家に相談の上、丁寧に会社名でお手紙を出してみる等の方法が適切である場合もあります。

未収金については、速やかに対応すること、加えて適切な方法を選択することが非常に重要です。早い段階で一度、専門家に相談することをお勧めします。