cases解決事例

医療法務【歯科医師】

インプラント手術のミスを理由に損害賠償請求の調停を申し立てられた事例

事案の概要

インプラント手術を行った患者の代理人弁護士から、治療にミスがあったと主張され、手術代金の返還や、後医で受けた治療費の支払いといった損害賠償を求める調停を申し立てられました。
患者が主張するミスの内容は、説明義務違反や、骨造成の不足といったものでした。

結論

歯科医からご相談を受け、カルテやレントゲンなどの医療記録を確認しました。
すると、インプラント手術の際に、リスク等を説明したことがカルテに記載されていました。
また、レントゲンからは、骨造成も十分だったといえる状態でした。
そこで、患者に対しては、これらの医療記録を開示するとともに、治療内容にミスはなかったため、損害賠償には応じないと回答しました。
調停委員会からは、一部返金での和解を勧められましたが、患者側が和解を拒否し、調停は終了となりました。その後、訴訟が提起されることもなく、事件は終了となりました。