columnコラム

獣医師

手術承諾書について①~取得の必要性・重要性~

弁護士 小島梓

 多くの動物病院では,ペットに対して麻酔を使用する処置を行う際に,事前にペットのオーナー様に対して,麻酔のリスクや処置内容に係る説明を口頭で行われていると思います。
 では,ペットのオーナー様が手術に同意したことが分かる,いわゆる手術承諾書を取得し,病院で保管しておられますでしょうか。
 さらに,その書面には,処置内容等の必要な記載がなされているでしょうか。

 当事務所では,麻酔を使用する処置を行う際には,口頭での説明に加えて,ペットのオーナー様より手術承諾書等の必要書類を取得いただくことをお勧めしております。
 そして,その書面には,単に「手術中,何が起きても異議を述べない」という記載をするのみならず,処置内容の説明や,リスク説明を具体的に記載することをお勧めしています。

 昨今の動物病院を取り巻く環境を考えますと,ペットのオーナー様より適切な内容の規制された手術承諾書を取得いただくことが必須と考えているためです。

 そこで,本コラムでは,飼い主様と動物病院とのトラブルの状況,裁判実務などを踏まえ,なぜ当事務所が,ペットのオーナー様より手術承諾書を取得いただきたいと考えているのか,さらにそれはどういった内容であるべきなのかという点について,簡単に紹介させていただきたいと思います。

 まずは,手術承諾書の必要性・重要性をご理解いただければと思います。
 そこで,次回は,手術承諾書の取得がペットのオーナー様とのトラブル防止に役立つという観点からその必要性・重要性をご紹介させていただきます。